国産ゴルチェの「ニューローズ」の復刻的シリーズ。
薔薇部の色は手作業で着色していますので、一点一点微妙に仕上がりが異なります。
盛り上げ加工、汚し加工を施したバラのモチーフ。
国産ゴルチェの「NEW ROSE」シリーズについて
ゴルチェの1989年 春夏パリコレ「168着で世界一周」は、ベルナルド ベルトルッチ監督の映画「ラスト エンペラー」にインスパイアされたものであった。
更に当時パリ200年祭と時を同じくし、フランス革命、ヴァスティーユ牢獄をテーマにした。
牢獄風の籠のような服、それを着る女性は囚われたマリー アントワネットと社会に束縛された女性。
籠は女性を束縛する社会のイメージ。ゴルチェ流のフェミニズム。
更にそのコレクションでは、中国の美術工芸とフランスのMIXである「アールヌーヴォー」調のデザインを数多く発表した。
その為、ホワイとの国産商品のデザインのアプルーバルの際にゴルチェ社側が恐らく「ROSE NOUVEAU」と名付けたものを英語に直訳してしまい「New Rose」となってしまったと思われる。
英語の「New」になってしまった為、「アールヌーヴォー」の意が商品名から失われてしまい、何の「New」なのかわからず皆が「New Rose」と呼んでいる。
90年代Galleryは再三「ROSE NOUVEAU」に名称を戻すように提案したが、聞き入れてもらえず、そのままこの名前で定着してしまった。
このコレクションはいくつものテーマを盛り込んでおり、中国の騎馬文化からインスパイアされ、アメリカのウェスタン ファッションとの共通点を見出しMIXデザインしたものを数多く発表した。
実はこの薔薇の柄、構図はアールヌーヴォーだけでなく、
ウェスタンの工芸品やウェスタン シャツの刺繍の柄や構図をMIXしている。
その為、様々な美術本を調べても照合できるものがない。
非常にオリジナル性の高いゴルチェ独自の美術である。
現在のアルセラピィのフィセルローズの柄は、アールヌーヴォーやウェスタンをソースとはしていない。