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マックィーン没後10年

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アレキサンダー マックィーン(Alexander McQUEEN)は2010年2月11日の朝にロンドン、グリーンストリートの自宅で縊死しているのが発見されました。
死が持つ甘美さはこのファッションデザイナーを美と同じ様に魅了し、彼はキャリアの初期から一貫してそれを表現してきました。
1993年にデビューし、40歳の若さでの死でした。
2月25日にはナイツブリッジの聖ポール教会で葬儀が行われました。
彼のミューズである、ケイト モス、サラ ジェシカ パーカー、ナオミ キャンベルそして同じくファッションデザイナーのステラ マッカートニーらが彼の作品を纏って集いました。
教会では、荘厳な衣装を身に着けたビョークがパイプオルガンの伴奏で「暗い日曜日(Gloomy Sunday)」を厳かに歌い上げました。
自死したハンガリー人のシェレシュ レジェーによって作曲された亡くなった恋人を思い嘆くこの楽曲は、一方で「自殺の聖歌」としても知られています
それから10年が経ち、彼の価値観、品格を保ったまま、ブランドはサラ バートンによって継続されています。
ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃は自身の結婚式でアレキサンダー マックィーンのウェディングドレスを着用して以来、多くのセレモニー、パーティで同ブランドの作品を着こなしています。
第92回アカデミー賞でアカデミー主演男優賞を受賞したホアキン フェニックスの婚約者ルーニー マーラがマックィーンの総ブラックレースの大胆にカッティングされたドレスで登場したのも記憶に新しいです。
高い水準を保ったまま、作品が制作されている一方でモード界においてはこの10年間、彼の不在を埋める才能が出現していないのは明らかな事実です。
16歳で高校を中退しサヴィル ロウで働き始めたマックィーンは毎日ヘッドフォンで無名時代のシニード オコナーを聴きながら黙々と仕立てを学びました。
やがて、正装用軍服、舞台衣裳制作の技術を身に着け、それからセントラル セント マーチンへ職を求めに行きました。
しかし、セントラル セント マーチンの創立者が彼の才能に驚き、逆に入学を勧めました。
そこで修士課程のファッションデザインを専攻しました。
アレキサンダー マックィーンの作品には高度なカッティングや、縫製技術、繊細さ、美意識と同時に容赦のない破壊、力強さ、邪悪さが同居しています。
その差は今までに見たことのない落差を感じさせます。
まるで、人跡未踏の密林の中に突然現れる巨大な滝のように屹立しています。
私達はその美しさと激しさに近づき難い魅力を覚えました
英国少年少女野鳥の会に所属していた彼は鳥の羽根、羽毛を巧みに作品に生かしました。
スキューバダイビングを始めると魚や蛇の鱗、骨格、獣の柄を衣服に一体化させていきました。
そうすることにより、ありとあらゆる生物、自然と人間の境界すらもあやふやなものにしました。
ロボットが撮影を行い、ドレスにペイントして最後の仕上げをする。
それらの行為は、多様化、地球温暖化や海洋汚染による自然破壊、ファッション業界の商業主義化の10年後の現在を予測したかのように思われます。
彼が愛し、何度も再現したハリウッドの黄金時代。ハリウッドは、今日ではミートゥー運動(#MeToo)の震源地となっています。
彼はコレクションで常に逞しい女性像を提案し、時には鎧のような作品で女性を武装させ、力を与えました。
それは彼の願望であり、時代の流れでも有りました。
2020年に彼が存命で有れば、どのような活動をしているか興味は尽きません。
「特定のシルエットか、裁断法を生み出せる唯一の人間になりたい。
そうすれば、私の死後でも、21世紀がアレキサンダー マックィーンで始まったことがわかるだろう。」
かつて彼はそう予言し、そのとおりの10年の月日が経ちました。
当店には彼の足跡の一部を示す作品があります。
ゴシックな廃墟にアゲハ蝶が舞うシルクシフォンの退廃的なセットアップ、中世の絵画を想わせる乳白色の輝きを放つシルクタフタのハカマパンツ、まるでミラーでできているかの様なボンテージベルトで巻いたハンドバッグ、山羊革で作った映画「ブレードランナー」のレプリカントの踊り子のブーツ等々。
それらはアレキサンダー マックィーンの彼独特のロマンチズム、ドラマ、審美観を今尚、雄弁に語っています。
没後10年のこの機会に是非店頭に御立ち寄り下さい。
それを御手に取り、または袖を通した時に初めてアレキサンダー マックィーンとはどういう人物でどのようなことを考えていたかを知りえることができるでしょう。