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映画「マックイーン:モードの反逆児」
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ファッションデザイナーのアレキサンダー マックイーン(Alexander McQUEEN)の大回顧展「アレキサンダー マックイーン:サヴェージビューティ」は2011年、ニューヨーク、メトロポリタン美術館で開催されました。
展覧会は後にロンドン、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)でも行われ、それぞれの入場者記録を上回るほど多くの人々が訪れて彼の作品を目にし、改めてその独創性に驚愕しました。
人骨で作られた地下墓地(カタコンベ)を模した壁や古めかしい木枠のガラスケースの中に納められた羽毛や金属、骨をふんだんに使用した作品は「初めて見たのに、あたかも古代からそこに存在していたかのような」印象を与えました。
「アレキサンダー マックイーン:サヴェージビューティ」を機に、現代のファッションや音楽の展覧会の見せ方は従来より大きく変わり、その芸術性を高く評価する様になりました。
展覧会は胸元を切り裂き、血の様なペイントを施したゴシックな初期の作品に始まり、時系列順に展開し海洋生物が躍動する巨大なスクリーンの前に並べられた生前最後の「プラトンのアトランティス島」のコレクションで終わります。
そして全ての来訪者は「驚異の部屋(cabinet of curiosities)」と名付けられた部屋に入ると圧倒されました。
15世紀のイタリアの貴族は世界中から収集した珍しい鉱物、いかがわしい標本、はく製、民族衣装、医療器具、地球儀、奇想な絵画を部屋に陳列し、そのコレクション、博識を競いました。
この流行はドイツへ飛び火し、分類学、博物学の礎となり、ヨーロッパの主要な博物館は彼等の珍品を収容することから始まりました。
マックイーンによる驚異の部屋には中央に1990年のコレクションのフィナーレで自動車工場用の2台のロボットが劇的にスプレーでペイントしたトラペーズ ドレスが屹立していました。
四方は漆黒の大小数多くの棚が天井高くそびえ立っていて、それぞれにショーの映像、作品の一部、それらのインスピレーションの泉となったアイテムが隙間なく陳列されました。
彼がかつて「英国少年少女野鳥の会」に所属し、スキューバ ダイビングを趣味とし、ルーツはスコットランド人で祖先の一人がイーストロンドンで宿屋を営んでおりそこに連続殺人犯の切り裂きジャックの被害者が宿泊したことや、サマーハウスで無数のムール貝を見つけたことをそこで見学者は知る。
そして、それらがいかに彼の美しくも退廃的な作品へと昇華されるのか、そして作品の全てが彼の極めて私的な告白であるかを目の当たりにし言葉を失う。
その部屋は彼の頭脳、思考を視覚化していました。
現在公開中の映画「マックイーン:モードの反逆児」は彼のデビュー前から34歳で自死した半生を関係者の証言、本人のインタビューやコレクションの映像によりドキュメンタリーで描いています。
いかにしてロンドンのタクシー運転手の息子が若くしてトップデザイナーへ成長し、非業な最期を遂げるのかを内側から描いています。
彼の非凡な才能、技術、知性、策略、苦悩が明らかにされています。
1970年代後半のパンク ファッションは表面的にはごく短い間に終わりましたが、それ以降パンクというフィルターを通してあらゆる時代、地域、ジャンルを再評価、再生産、ミックスする手法が主流となりました。
1969年生まれのマックィーンにとってはパンクも一つのファクターに過ぎず、主流となったその手法を継承しました。
創造と破壊が繰り返される作風は英国が誇るサヴィル ローで培われた極めて高い技術を以て今までにない大きなふり幅を実現しました。
彫刻や建築を想わせる造形美と甘美な退廃的なテーマの組み合わせは力強く、それでいて極めて繊細でした。
貪欲な彼は以前のファッションにとって未到の地であった、動植物のそのものの質感、DNA構造やファンタジーの領域へ果敢に踏み入れ表現しました。
死や退廃、暴力が纏うロマンティズムに魅了されたデザイナーはダミアン ハースト、ジョエル=ピーター ウィトキン、ロバート メイプルソープ、フランシス ベーコンらの世界観を再現、具現化することに成功しました。
多くの映画や展覧会は昨今、その芸術家の内面に触れることで人々の興味を引き立て、それから作品を知って貰える様になっています。
しかし、それは一人の人物のある一面を表しているのに過ぎないのです。
彼等にとって作品こそ、全てであり、個人そのものです。
私達はアレキサンダー マックイーンが制作した衣服を目にし、袖を通した時に初めて彼がどういう人物でどのように考えていたかを知ります。
たとえその作品の制作過程の一部しか彼本人が携わっていなくても、彼自身が宿っていることを感じるでしょう。
幸いにして当店には彼が生前に携わった代表的コレクションのショーサンプルの一部があります。
20世紀の終わりに登場し、今世紀の初めを駆け抜けたデザイナーのパワフルでドラマティックな作品を是非、この機会にお手に取ってご覧下さい。